LASバイリンガル幼稚園
アメリカンスクール・日本人学校に繋がる幼稚園
LAS(リビングストンアメリカンスクール)は2003年に創設された上海市街地唯一のアメリカンスクール。このキャンパス内に2007年6月21日、新たに日本人向けバイリンガル幼稚園が開園した。
インターナショナルスクールで、日本人向け幼稚園を設けたことは開園当時から注目が集まっていた。
現在の園児数は約150。開園当初からどの年齢層においても順調な園児数の増加がみられることから、ハード面(設備・カリキュラムなど)、ソフト面(教師の質・家庭対応など)でのバランスの良さが感じられる。
アメリカンスクールならではの英語環境
パンフレット・HPに書いてある一文。
「英語漬け」という無理なカリキュラムを組むのではなく、子どもたちが自然に、より身近に英語に触れることが出来るよう関わっていくことが大切であると私たちは考えています。
母体がもともと英語で教育を行っているアメリカンスクールなので、英語に触れる環境を作ることは難しくない。実際に、キャンパスを訪れると様々な国から来た子どもたちが、英語で会話をしている姿を見ることができる。そうした環境の中で「自然に」英語に触れる機会を持てる幼稚園としての魅力は大きいだろう。
日系幼稚園としての「日本式保育」
LASバイリンガル幼稚園の教育目標として、「日本人教師による日本文化や伝統などの体験指導を通じ、日本人としてのアイデンティティを養うこと」を掲げている。平野先生をはじめ全ての日本人教師が、保護者とのコミュニケーションを大切にしながら、毎年新しい企画を立て、日本ならではの各季節行事(夏祭り・節分など)を、少しでも多く子どもたちに体験してほしいと熱心に取り組んでいる。
キャンパス情報
上海市長寧区甘渓路580号
TEL: +86-21-6238-9853
HP: http://lasjapan.com/
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様々な進路に適応した新クラス『インリッチドクラス』
○3月に日系幼稚園を卒業し、9月にインター校に入学する場合、それまでの準備は?
○幼稚園を卒業後、日本人学校かインター校にしようか?
こうした家庭に対して、「インター進学に必要な最低限の英語力」をつけさせながら「日本の小学校1年次に習得すべき学力」を養うことを目標としている。このようなクラスを設置できるのも、やはりアメリカンスクールならではである。
上海ふたば幼稚園・クローバー幼稚園
懐かしく、安心する幼稚園
2010年で9年目を迎えるふたば保育グループ。グループ代表、園長の栗田ご夫妻からお話を伺ううちに、忘れていた幼稚園時代(先生)を思い出した。ふたば保育園を見学されたご両親も私と同じ経験をしたのではないだろうか。自分が幼稚園児だったころから何十年も過ぎ、さらに海外であるにも関わらず、なぜ同じ雰囲気を感じたのだろうか。
それは、ふたば幼稚園が「スタンダード」「楽しい!」を基本スタイルとした保育を行っているからかもしれない。私自身、幼稚園時代の活動は詳しく覚えていないが、「楽しかった!」という気持と、先生のやさしい笑顔は今でも記憶に残っている。
お話の中で、園内通信や行事で、母親はもちろん「父親とのコミュニケーション」を大切にしているとうかがった。私も、これまでの教師生活を振り返ると、先生と父親とのコミュニケーションに重要性を感じる。父親とのコミュニケーションが取れていると、お子さまの家庭での状況、両親のお子さまに対する思いがさらに詳しく理解できる。そうすると家庭と教育現場の協力体制が強化され、子どもの目覚ましい成長を見ることができる。
園内を案内していただいている時に、興味深い出来事があった。廊下に小さなゴミが落ちているのを園長先生が拾った時の発言である。「先生がゴミを拾う姿をみて、子どもたちは学ぶんですよね」。どんな先生方がふたば幼稚園に揃っているか想像していただけるだろう。(EDUIC福井)
「楽しいことが一番大事!」
上海では、安全に外遊びをする環境が少ない。だからこそ、朝、園児が登園してきたらまずは思いっきり園庭で友達とあそんでほしい。そして、体操、リトミック、絵画や様々な行事を通して「何をしようかな?」と考えて工夫し、自発的に遊ぶこと、たくさんの興味にスイッチを入れることを大切にやる気、創造性、豊かな心を育てていきたい。そして、成長したときに「私は中国にいたんだな~」と中国を身近に感じてほしい。(入園案内より)
中国の文化も溶け込めるように
成長した時に「私は中国にいたんだな~」と中国を身近に感じてもらいたいと、あいさつやうた、漢詩の朗読をはじめ、水墨画や功夫、言葉遊びなどを取り入れている。(入園案内より)
キャンパス情報
ふたば幼稚園:上海市閔行区蓮花路2151弄 海富幼稚園内 TEL: 6401-0814
クローバー幼稚園:浦東新区藍村路60弄8号 TEL: 5875-8824
オイスカ上海日本語幼稚園
「豊かな人間性」を持った保育者
5月にオイスカ幼稚園本園を訪れた際、黒田理事長から話を伺う機会が持てた。オイスカが海外において幼稚園教育を始めた経緯、様々な困難、それらを乗り越え、上海市教育委員会からの視察、タイ文部省から正式な幼稚園カリキュラムとして認定されるなど、海外において高い評価を受け始めたオイスカの保育を垣間見ることができた。
まず、印象に残ったことは、黒田理事長から、園長、職員全員にまで教育理念がスタッフ全員に浸透していること。当り前のように聞こえるが、実はこれが現在の各教育現場において最も難しい課題である。
各教育機関に訪問する際に、「採用にどれだけの重点を置いているか」「研修に対する意識」を質問や観察から必ずチェックする。私自身の経験から、日本、海外を問わず、「保育者(教師)が互いに理解し合い、高め合う場」で学ぶ子どもたちは、能力だけでなく高い「人間性」が養われると確信しているからである。(EDUIC福井)
”人間形成の基礎づくりに大いに影響を与える人柄、人間性が更に重要です。この為にも豊かな人間性を持って、子どもと一緒に遊べる保育者を迎え、上海の皆様に安心していただけるよう日夜努力しております。”(入園資料 黒田理事長挨拶より)
保育を花にたとえると
オイスカ幼稚園からいただいた資料から、日名子初代園長の言葉を紹介したい。
「保育は芸術であり、あくまで花のごとくとらえたい。たえず保育者が感情をただよわせてこそ保育の花は開く。」
「保育の花には植物の花と同じように「環境」が大切である。海外での環境は、日本の子どもたちにとって、必ずしも良い環境とは言えないかもしれないが、どうしたらきれいな花を咲かせられるか工夫するのが保育者の役割である」
四季の保育
体育専門教師による週1回の体育遊びをはじめ、様々な通年活動を行っているが、季節に応じた活動・行事が充実している。特に興味深いのが「農園活動」。園内や関係大学等の農園で、空豆収穫・とうもろこし収穫・いも掘りなどを子どもたちが体験している。玄関に入ってすぐの掲示板に貼られた子どもたちの「泥んこ遊びの土がついた好奇心旺盛な笑顔」が印象的である。
キャンパス情報
本園:
上海市長寧区茅台路715弄20号(威寧小区内) TEL:(021)6290-3298
天山分園:
上海市長寧区新漁路450号 TEL:(021)6238-9335
東櫻分園:
上海市浦東新区臨沂北路200号東櫻花苑S棟2階 TEL:(021)6889-9031
HP: http://www.oisca-youchien.net/shanghai/index.htm
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